こんにちは!
Thinkです。
これまで、環境計量士(濃度関係)(以下環境計量士と略す)の国家試験合格の体験談として、問題の解き方について記事を書いてきました。
試験まで2か月を切りましたが、既に問題集を何回も勉強されているかた、なかなか時間が取れなくて勉強できていないかた、さまざまな方がいらっしゃると思います。
今回は、なかなか時間が取れなくて勉強できていない方のために、機器分析について、ざっくり説明します。
もちろんきっちりと原理から説明するのが一番ですが、すべて書くと辞典のような文字数になってしまうので「詳しい説明は省くが、こうゆう分析できる」のようなざっくりとした感じに説明します。
前回は、カールフィッシャー水分計について説明しました。
↓前回の記事
今回は電量式分析計のガス分析計について説明します。
①電量式分析計とは?(おさらい)
電気を流すことにより電解を起こし、電解により発生させた物質と測定対象物質を化学反応させる。
電解に要した電気量は反応した測定対象物質の量と比例するので、電気量から測定対象物質の量を測定する分析機器。
電気量から測定対象物質の量を測定する方法を電量滴定法とも言う。
②どんな分析機器なのか?
概要:参照電極に対する作用電極の電位を規制して電解を行い、その時に流れる電解電流を測定してガス濃度を測定する機器
検知・測定対象ガスの種類が多いが、共存ガスの影響を受けやすい。
構造:ガス透過性膜、作用電極、参照電極、対電極、電解質溶液からなる密閉構造の合成樹脂容器でできている。
各電極で起こる反応(ものによっては逆)
作用電極→酸化反応
対電極→還元反応
このとき、作用電極と対電極に流れる電流を測定することで反応量がわかり、濃度が算出できる。
③まとめ
短いですが電量式分析計のガス分析計について書きました。
電極で電解するのは、測定対象成分自体を分解する場合と、測定対象成分と反応する物質を生成する2パターンあるようです。
前回でも書いた通り、このガス分析計についても「電気を流すことで意図的に化学反応を発生させ、反応が終了するまでに流れた電気量から測定する方法」ということを覚えていただければ大丈夫だと思います。
↓過去記事