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【レビュー】迷ったら買い!「ROG ALLY」

こんにちは!

Thinkです(Xアカウント👉https://x.com/Think_blog_2019)

ASUS製のゲーミングパソコン(ハンドヘルドパソコン)の「ROG ALLY(あーるおーじー えいらい)」のレビュー記事を書きました。

✅ゲーミングパソコンが欲しいけど種類が多くて何を買えばいいかわからない方
✅ハンドヘルド型のパソコンが欲しいけど種類が多くて何を買えばいいかわからない方
✅どこでもパソコンゲームをしたい方

は是非ご覧ください。

①購入した機器の仕様

ROG ALLYは、2タイプの仕様が販売されています。

私が購入したのは上位モデルのAMD Ryzen Z1 Extremeを搭載したモデルです。

RC71L-Z1E512
(私が購入したモデル)
RC71L-Z1512
OSWindows 11 Home 64bitWindows 11 Home 64bit
CPUAMD Ryzen Z1 Extreme(8コア/16スレッド)AMD Ryzen Z1
GPUAMD Radeon FP32AMD Radeon FP32
メモリ16GB16GB
記憶装置512GB512GB
ディスプレイ7インチ IPS液晶(1920×1080)マルチタッチ対応
リフレッシュレート120Hz
7インチ IPS液晶(1920×1080)マルチタッチ対応
リフレッシュレート120Hz
インターフェースマイクロフォン/ヘッドフォンジャック
ROG XG Mobileインターフェース
USB3.2(Type-C/Gen2)
microSDカードスロット(SDXC、SDHC、SD)
アレイマイク
ステレオスピーカー(1W×2)
同左
入力機能A/B/X/Yボタン
10点マルチタッチ・タッチスクリーン (静電容量方式)
左トリガー/右トリガー
左バンパー/右バンパー
表示ボタン
メニューボタン
コマンドセンターボタン
Armory Crateボタン
マクロ1ボタン、マクロ2ボタン
左スティック/右スティック
同左
ネットワークWi-Fi 6E対応(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠)
Bluetooth v5.1
同左
寸法280.0(幅)×111.38(奥行)×13.99mm(高さ)同左
重量608g同左
バッテリー40Wh同左
バッテリー駆動時間ヘビーゲーム:2時間
ネットで動画視聴:6.8時間
同左

2モデルの違いはCPUだけです。

上位モデルが先に開始され、下位モデルは2023年の夏ごろ販売されます。

私個人としては、上位モデル一択かなと思います。

価格差が2万円ですが、上位モデルでも11万弱(2023年6月時点)なので、これでも他のゲーミングパソコンを買うよりも安いですし、CPUの性能が高いほうがゲーム以外の用途も増えてくるからです。

②外観

真正面から見た筐体 スピーカーは前面左右に配置されている

ボタンとポート類、排気口が上部に配置されています 

背面にもボタンが左右に配置されています

筐体について

筐体は塗装の関係でプラスチックのように感じますが、実際の素材は不明です。

任天堂から販売されているニンテンドースイッチに似た形状ですが、手で持つ部分が曲面になっていて、とても持ちやすくなっていますし、スピーカーが手で隠れない位置に配置されているため、音を聞き取りやすいです。

ボタン類の配置はニンテンドースイッチと同じですが、背面部にもボタンが設置されていて、本機種のほうが豊富ですし、ASUS独自のソフトウェア「ROG Armoury Crate SE」を起動するためのボタンを搭載しています。

上部にはポート類と音量調節ボタン、電源ボタンが搭載されています。

電源ボタンは指紋認証タイプで少し長押ししないと起動しない設定になっていますので、ボタンに何かぶつかって知らない間に起動してしまうということもないでしょう。

手に持った感触では、「見た目のわりに軽いな」という印象です。

ディスプレイについて

ディスプレイはフルHD(1920×1080)と一般的な解像度ですし、むらもなくとても綺麗です。

過去にAYA NEOというハンドヘルドゲーミングパソコンをレビューしたことがありますが、この機種は解像度が1280×720と、フルHDよりも解像度が低いうえに、液晶の光源にむらがあり、安っぽさを感じていました(ゲームのプレイにはそこまで支障ないです)。

ROG ALLYは解像度も高いですし、しかもリフレッシュレートも高いのでとても見やすいです。

「120Hz駆動のディスプレイを搭載して意味があるのか?」と気になる方がいらっしゃるかもしれません。

確かに、本機種の性能で高画質設定にすると120Hzは出ないでしょう。

ただ、リフレッシュレートを重視するアクションゲームなら120Hz駆動の液晶ディスプレイを搭載している利点が出てきます。

その場合は画質を落とす必要が出てくるかもしれませんが、「使用者の用途によって選択の幅を広げることができる」という点で考えると、120Hz駆動の液晶を搭載していても無意味ではないと思います。

また、ゲームに限らずネットサーフィンをする場合でも120Hz駆動のほうが画面をスクロールしたときに見えやすいので決して無駄になることはありません。

ポート類について

実質USB Type-Cが1ポートしかありません。

なので、「充電しながら周辺機器を接続する」といった使い方はUSBハブを使わないと不可能です。

もともとこの機種自体は「ゲームと持ち運びをメイン」として作られたものですので、ニンテンドースイッチと同様、USB Type-Cは充電専用ととらえたほうが良いです。

もしファイルをやり取りする機会が多いのであれば、クラウドサービスのようにインターネット経由で行うか、USB Type-CのUSBハブを使用するほうが良いでしょう。

USB Type-CのUSBハブは、ケーブルが付属してきますが、このケーブルを着脱できるタイプがオススメです。
着脱できないとバッグの中でとても邪魔になりますし、ケーブルが断線したら使えなくなってしまいます。

着脱できるタイプであれば、バッグの中に収納するときに取り外して入れることができますし、ケーブルが断線しても同じような性能を持ったケーブルを用意すれば使うことができます。

👇Ankerのケーブル着脱タイプのUSB Type-Cハブ

また、パソコン用とどゲーム用途を半分半分として使うのであれば、ASUS純正の外付けGPUが販売されているので、これを使うのも一つの手です。

👇ASUS純正外付けGPU(ROG XG Mobileシリーズ)

これはGPUを強化するだけでなく、USBハブ機能と電源ユニットの役割も一体化したものになりますので、「外出時はゲーム端末、家ではパソコン」といった使い方をする方にはピッタリです。

特に外出時にゲーム端末として使う場合、ゲーミングノートパソコンを持ち運ぶ場合は別途コントローラーを持ち運ばなければなりませんが、この機種はコントローラーが一体型なので荷物が少なくて済みます。

キーボードが必須なゲーム、あるいは高画質大画面でゲームをしたい場合はゲーミングノートパソコンのほうが向いていますが、電車の中やカフェで手軽にゲームをしたい場合は本機種のほうが向いています。

充電器について

付属の充電器は60W出力のUSB PD充電器で、そこまで重量は重くありませんでした。

ただ、ケーブルが取り外せない上に、コンセントプラグを折りたたんで収納することもできませんので、持ち運ぶには不向きなため据え置き向けの充電器です。

もし持ち運ぶ機会が多い方は、別途充電器を購入したほうが良いです。
私がいつも愛用しているAnkerの充電器で充電したところ、問題なく充電されました。

持ち運び用のACアダプターを探している方は是非参考にしてもらえればと思います。

👇付属の充電器の出力が65Wなので、それ以上の出力のモデルを用意すれば問題ないです。

③SSDの交換について

本機種はとても内部にアクセスしやすい構造になっています。

赤丸で囲んだ部分のネジを外して、最後に黄丸で囲んだ部分のネジを外せば、カバーが持ち上がりますので、特に苦労はなくカバーを外すことができます。

カバーを外したら、ファンとファンの間に黒いカバーがありますので、それをめくればSSDにアクセスできます。

SSDは2230タイプのm.2 SSDです。

本機種はゲームに特化したパソコンなので、ゲームを沢山インストールするには大容量のSSDが必要になりますが、本機種は最大でも512GB容量を搭載したモデルしか販売されません。

2230タイプのm.2 SSDでは最大2TBのものが販売されていますので、交換しました。
はやり2TBないと、STEAMのゲームをインストールするのに心元ないですね・・・

ただ2TBモデルは流通が少ないのか、すぐに売り切れになってしまうようですので、在庫があるときが買い時です。

👇最近ウェスタンデジタルとSeagateも新しく発売しました。

👇私はMicronのSSDを使用しました

Micron(マイクロン) Micron Gen4x4 M.2 2230 PCIe NVMe 30mm SSD 2.0TB【Surface Pro動作確認済み】 Micron 2400 MTFDKBK2T0QFM

④ベンチマーク

CINEBENCH 結果

CINEBENCH R20 測定結果(高パフォーマンス)

CINEBENCH R23 測定結果(高パフォーマンス)

どちらも高パフォーマンスの結果ですが、ひと昔前にレビューしたRyzen 7 5800H(2世代前)を搭載したゲーミングノートパソコンよりも高いスコアとなりました。

ここまでコンパクトな筐体で高いスコアを出せるのはすごいことです。

本ベンチマークはハイパフォーマンス設定で行っているため、「この筐体は最高でこのくらいの性能を発揮できるんだ」という限界を確認する目的で見てもらえればと思います。

CINEBENCH R20 実行時のCPU周波数と温度の変化

CPUに高負荷をかけるとCPU周波数が2GHz付近から5GHz付近まで上昇しました。

その後CPU温度が上昇してくるため、CPU周波数が徐々に低下していき、3.5GHz付近で安定となりました。

CPU温度は82℃付近で安定したため、このあたりが本機種が処理できる最大の熱量かなと思います。

他のゲーミングノートパソコンでは90℃まで上昇するタイプもあるため、本機種はまだ低温です。
そのため、部品が壊れにくいと思います。

動画変換スピード

動画編集ソフトDavinch Resolve 18を使用して4K30fpsの動画をYoutubeのプリセットを使用して、フルHDの動画に変更するスピードを測定しました。

その結果、3分27秒ほどかかりました。

CPUは高性能ですが、もしかするとゲーム向けにカスタマイズされたCPUなので、動画編集が少し苦手かもしれません。

また、メモリが16GBまでしか搭載できないため、複数の4K動画を重ねたり高負荷なエフェクトをかけたりすると動画編集ソフトがもたつくかもしれません。

3Dマーク結果

高パフォーマンスモードで測定した3DMARK

フルHD画質では、30fps以上でプレイできそうです。

FFXVベンチマーク

標準品質のフルHDであれば普通に遊ぶことができそうです。

⑤バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間はBBenchを使用して、フルHD60fpsの動画を再生し続ける方法で測定しました。

測定条件は機内モードで通信を遮断し、画面は最低輝度で計測しました。

その結果

4時間19分

となりました。

これがこの機種最大のバッテリー駆動時間ですので、ゲーム等のさらに負荷がかかる作業をすると実質2時間持てばよいほうかと思います。

⑥まとめ 

良い点

性能に対して価格が安い

ゲームやクリエイター向けの用途に使えるくらい高性能

外出時はゲーム機、家で外付けGPUに接続するとデスクトップパソコンとして使える

ファンを2機搭載しているので冷却性能が高い

他メーカー機種と比較してディスプレイが綺麗

悪い点・今後期待すること

USB端子が1か所しか接続できない

専用ユーティリティで起動時の音を消せるようにしてほしい(UEFI起動すれば消せる)

少し大きい

基本的に高評価ですが、細かい点でもう少し改善したほうがいいかなと思った部分がありました。

以下の方にオススメします

ゲーミングパソコンが欲しいけど種類が多くて何を買えばいいかわからない方
ハンドヘルド型のパソコンが欲しいけど種類が多くて何を買えばいいかわからない方
どこでもパソコンゲームをしたい方

👇ROG ALLYの商品リンク