こんにちは!
Thinkです。
今回はラスベガスで開催直前に迫ったCES 2020の開催に先立ち発表されたノートPCの中で、気になる物がありましたので記事にしました。
現在PC購入を検討の方は、この記事を読んでいただき、判断材料としてもらえると嬉しいです。
①CESとは?
CESとはアメリカのラスベガスで開催される、世界最大級の家電見本市の事です。
毎年この時期に開催され、日本企業はもちろんの事、世界各国の企業が参加します。
現地時間の2020年1月7日~10日まで開催されます。
とくにCES開催に先立ち、各社がプレスリリースを行い、これから市場に導入する新製品やテクノロジーを紹介するイベントが開催されることが多いです。
そのため、「年明けは新商品が発表される」と認識してもらえれば良いと思います。
↓CES 2020の公式サイト
CES International Attendees - CES 2020
この記事は、PCや家電を購入したい人に役に立ちます。
役に立つ場面として、主に2パターンあります。
- CESで新商品が発表される→旧モデルが安くなるので、旧モデルを買う
- CESで新商品が発表される→今買うのは我慢して、新商品が発売されるまで待つ
どちらを選択するかは読者の方次第にはなりますが、この情報を知っているのと知らないとでは、考え方に大きな違いがでますので、是非参考にしてもらえればと思います。
②既に発表されている注目商品の情報源
私自身はCESの会場に行っていないので、PC Watchさんの記事を参考に説明したいと思います。
PC Watchさんは、主にPC関係の記事を掲載しているニュースサイトです。
様々なカテゴリー毎にXXXX Watchと名前がついている(例えばゲームなら、GAME Watch)ため、興味がある方は他のカテゴリーも御参照ください。
↓PC Watchさんのサイト
③DELLのXPS13
XPS13はDELLのノートPCブランドで、世界で初めて狭額縁液晶ディスプレイを搭載した13.3インチノートPCです。
発表当時は、「従来のノートPCの筐体サイズから小さくなったのにも関わらず、画面はサイズアップ」という真逆の現象を宣伝文句にしていた記憶があります。
狭額縁のXPS13が発表されたのち、各社から狭額縁ディスプレイ搭載のノートPCが発売されました。
そのXPS13がまた新たな変化を起こしました。
それは、昔と同様に画面サイズをアップしたにも関わらず、筐体サイズをさらに小型化したことです。
具体的には
- ディスプレイサイズ:13.3インチ→13.4インチにサイズアップ
- 筐体サイズ:302mm(幅)×199mm(奥行き)×11.6mm(高さ)→295.7mm(幅)×198.7mm(奥行き)×14.8mm(高さ)
厚さが3mmほど厚くなっていますが、幅と奥行きは減少しています。
ディスプレイが大きくなると、底面積(幅×奥行き)も大きくなりますが、今回の新商品では、ディスプレイ下部も狭額縁化することで、ディスプレイの大型化による底面積の増加を抑えたようです。
そしてディスプレイの解像度が、一般的に採用されている16:9ではなく、少し縦長になった16:10のディスプレイを採用しています。
16:9の場合、フルHDだと1920×1080ですが、16:10の場合は1920×1200と、縦のドット数が増えます。
これがどのように影響するかといいますと、例えば同じワードファイルを両方の画面で表示した場合、16:10の方が縦方向の情報が多く表示されるため、スクロールしなくてもより多くの情報を閲覧することができます。
つまり文章作成やサイト閲覧をする上でより便利なディスプレイになりました。
ここまでメリットを書いてきましたが、次はデメリットを書いていきたいと思います。
このPCはとてもコンパクトなPCですが注意点があります。
それは、接続ポートがUSB Type-C(Thunderbolt 3)が2ポート、MicroSDカードスロット、音声入出力端子しか搭載していない点です。
Macbookと同様、USB Type-Cしか接続できないところに注意してください。
④LenovoのLegion Y740s
Lenovoが展開するゲーミングPCブランドのLegionシリーズに、新しいゲーミングノートPCが追加されました。
通常、ゲーミングノートPCはCPUとdGPU(外部GPU)という2つの演算装置を搭載しているのがほとんどです。
CPUとdGPUの両方を搭載しているため、発熱が多いのとバッテリー持ちが悪いのが欠点でした。
それに対し、この新商品はCPUは高性能な物(次世代CPUのため、未発表)を搭載していますが、GPUはCPU内蔵の物しか搭載しておらず、dGPUは搭載していません。
そのため、通常のゲーミングと比較して
- 重量1.7kg
- 厚さ14.9cm
と、ゲーミングノートPCとしては比較的薄型軽量の部類になり、持ち運びやすいです。おそらくバッテリー持ちも良いでしょう。
ただ、このPCだけではゲームをすることができません。
ゲームをするためには、別途GPUを外付けする必要があります。
それが「Legion BoostStation」です。
これは、内部にGPUとHDDを搭載したボックスで、本機につなげることで、ドッキングステーション機能とGPUを使用できるようになる装置です。
前に私が紹介した、外付けGPUボックスと同じ用途の物になります。
外付けGPUボックスの利点は以下の通りです。
- 外出時はモバイルPC
- 在宅時はゲーミングPC
- PC本体の方がCPUしか発熱しないため、熱でパーツが壊れる可能性が低い
このように用途を明確に分けるのであれば、便利ではあります。
ここまでメリットを書いてきましたが、つぎにデメリットを書いていきたいと思います。
デメリットは、メリットの裏返しで、CPUとGPUを2つのパーツに分けてしまった事です。
ノートPC本体重量が1.7kg
GPUボックスが8.5kg
合計で10.2kgあります。
この場合、外出先でゲームをする場合は両方持ち運ばなければなりません。
私が持っているAERO15 OLEDを例に考えてみましょう(いつもAERO15でごめんなさい)
AERO15 OLEDは
- 重量:2.0kg
- 厚さ:2cm
- GPU:GTX1660Ti
です。
あらかじめ断っておきますが、Legion Y740sに搭載されるCPUが未発表なことと、GPUボックスがデスクトップPC用のGPUを内蔵している関係から、単純な比較はできません。
ですが、重量、厚さそしてスペックのバランスとしてはAERO15 OLEDのような、従来通りのゲーミングノートPCの方が良いです。
価格についてはまだ発表されていませんが。
このLegion Y740sと専用GPUボックスを購入するメリットを考えると
価格が相当安いか、モバイル用途とゲーム用途を明確に区別する方であれば、購入する意味はあると思います。
⑤まとめ
短いですが、CESS2020において発表されたノートPC2機種について、解説しました。
先ほども書きましたが、現在PCの購入を検討している方は、このCES2020の情報を吟味してから購入することを推奨します。
- CESで新商品が発表される→旧モデルが安くなるので、旧モデルを買う
- CESで新商品が発表される→今買うのは我慢して、新商品が発売されるまで待つ
この2パターンのどちらが今の自分に合っているのか、よくよく考えてみてください。
また、これからも新機種の情報が発表される可能性はありますので、CESの開催中はPCを購入しない方が良いかもしれません。