m.2

【初心者向け】片面実装のm.2 SSDをまとめてみた

こんにちは!

Thinkです。

今回はm.2 SSDについての解説と両面実装のm.2 SSDをまとめましたので記事しました。

この記事を読むことで以下のことがわかります。

✅m.2 SSDってなに?

✅m.2 SSDは速いと聞いたことがあるけど、本当?

✅m.2 SSDの種類

✅片面実装タイプのm.2 SSDを知りたい!

初心者の方でも理解できるように、難しい単語を使わないように解説いたします。

ちなみにm.2 SSDが登場する前は、HDDと同じタイプの容器(2.5インチ)に入れられた物が主流でした(大きさはiPhone7くらい)。

m.2 SSDは容器に入っておらず基板むき出しのパーツですが、容器が無い分とても小型なため(チューインガムくらい)、薄型ノートパソコンの発展につながりました。

①「m.2」とは?

まずは「m.2」について解説します。

「m.2 SSD」ではありません。「m.2」についてです。

m.2とは、「接続端子の形状」と「基板の寸法(フォームファクタ)」を規定した規格の事です。

データ通信の方法については別になります。

なので、m.2 SSD=データ通信速度が速いというわけでなく、「接続端子と基板の形がm.2のSSD」という事になります。

m.2の端子形状はSSDのほかに、ノートパソコン内のWifiカード(無線LANの受信電波を処理する基板)にも使われています。

②m.2 SSDの形状の種類

m.2 SSDは大きさと接続端子の違いがあります。

SSDの大きさについて

m.2 SSDには大きさの違いで以下の5種類あります。

(一般に流通していない物も含めるともっと種類があります)

  • 2230
  • 2242
  • 2260
  • 2280
  • 22110

ただの数値の羅列でわかりにくいですが、この数値の由来は幅×長さから来ています。

例えば2230の場合は幅が22mmで、長さが30mmという事です。

なので、これら5種類は幅はすべて22mmで、長さだけが異なるという事になります。

市販品は2280タイプが主流で、それ以外はほとんど売られていません。

接続端子の形状について

 m.2 SSDの端子の形状は主に3種類あります。

  • Key B
  • Key M
  • Key M+B

これらの違いは端子の切り欠き位置が異なる事です。

なぜ切り欠きが異なるかというと、接続したパソコンがデータ通信規格を判別するためです。

③データ転送規格について

SATA とPCIExpressの2種類があります。

なお、PCIExpressはNVMEと呼ばれています。

SATA

Key BもしくはKey M+Bを使用します。転送速度が最大で約500MB/sです。最近の物はKey M対応のスロットにも挿入できるようにKey M+Bが主流です。

NVME

Key Mを使用します。PCIExpressの世代やレーン数にもよりますが、転送速度は1GB/s以上が主流です。(だいたい1GB/s~5GB/sくらい)

PCIExpressの世代はGen3とGen4がありますが、Gen4のものをGen3の端子に接続しても使えますので、特に問題はないです(逆もダイジョブ)。

通信速度を重視する場合は、Gen4のSSDをGen4対応の端子に搭載するようにしましょう。

 m.2 SSDをを購入するときは、どの端子形状とデータ転送規格に対応しているか調べる

 必要があります。

例えば、取り付けたい基板のデータ通信規格がNVMEにしか対応していない場合、NVME(Key M)とSATA(Key M+B)のどちらのm.2 SSDも接続できますが、SATAは認識されないので気を付けてください

これを調べるには、メーカーで公開している仕様書を見るか、すでに接続されているものがあればそれと同じタイプのSSDを購入するのが無難です。

④基板の厚さについて

m.2は基板の厚さにも基準があり、タイプIDと呼ばれています。

厚さは基板に搭載したチップの大きさによって決まり、チップが多いと基板の表面だけでなく裏面にもチップを搭載する必要が出てきます。特にデータ保存容量が多くなるほど、チップを多く搭載しなければならないため、基板が厚くなります。

各タイプ毎に基板の厚さが異なりますが、購入する上で重要になってくるのが、片面実装と両面実装のどちらなのかという点です。

これを判別するのにタイプIDというものがあります。

  • タイプIDがS1~S3の物は片面実装
  • タイプIDがD1~D5の物は両面実装

なぜ片面実装・両面実装が重要になるかというと、パソコンによっては片面実装のm.2 SSDしか搭載できない物もあるからです。

デスクトップパソコンは比較的容積が大きいため、両面実装のm.2 SSD(=片面実装もOK)も搭載できます。

対して大きさが限られるノートパソコンは片面実装のm.2 SSDしか搭載できない機種もあります。

例えば私が持っているThinkpad X1 Carbon 2018は片面実装のm.2 SSDしか搭載できません。

間違って両面実装の物を購入すると取り付けできないので、無駄な出費になってしまいます。

容量2TBで片面実装のm.2 SSD

👇ソリダイム製(旧インテル)SSD 670pシリーズ(データ転送規格 NVME)
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👇ウェスタンデジタル製SSD Western Digital Blue SN570シリーズ(データ転送規格 SATA)
👇ウェスタンデジタル製SSD Western Digital WD Blue SN550(データ転送規格 NVME)
👇サムスン製SSD 970EVO Plusシリーズ(データ転送規格 NVME)
👇クルーシャル(マイクロン)製SSD Crucial P5シリーズ(データ転送規格 NVME)
👇キングストン製SSD NV-1シリーズ(データ転送規格 NVME)

容量2TB以上で、片面実装の物は少ないですがパーツ自体が薄いため、ノートパソコン向けと言えます。

容量4TBで片面実装のm.2 SSD

👇ウェスタンデジタル製SSD Western Digital WD Blackシリーズ SN750(データ転送規格 NVME)
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⑤2230規格で片面実装のm.2 SSD

マイクロソフト社製パソコンのSurfaceシリーズASUS製パソコンのROG Flowシリーズでは短い基板を使用した2230タイプのm.2 SSDを使用しています。

昔は最大でも1TBモデルまでしか市販されていなかったのですが、現在は片面実装の2TBモデルも市販されるようになりました。

上記のノートパソコンをご使用の方は、是非ご検討いただければと思います。

👇Micron製SSD Micron 2400シリーズ(データ転送規格 NVME)

Micron(マイクロン) Micron Gen4x4 M.2 2230 PCIe NVMe 30mm SSD 2.0TB【Surface Pro動作確認済み】 Micron 2400 MTFDKBK2T0QFM

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👇Seagate製SSD FireCuda 520N(データ転送規格 NVME)

⑥まとめ

今回はm.2 SSDについて

  • どのような規格なのか
  • どのような種類があるか
  • 購入時の注意点

を解説しました。

特に

接続タイプの違い

両面実装or片面実装

は取り付けるパソコンの仕様をよく確認してから購入するようにお願いいたします。