こんにちは!
Thinkです(Xアカウント👉https://x.com/Think_blog_2019)
今回は、パナソニック製のノートパソコン「レッツノートFV1」を購入しましたのでレビューしました。
なお、記事は2022年3月時点での情報に基づいて作成しています。
今後カスタマイズ構成などが変わる可能性があります。
レッツノートFV1はレッツノートシリーズの中で、最も画面が大きいノートパソコンです。
レッツノートといえば、12インチクラスのSVシリーズやQVシリーズが有名で、毎日ノートパソコンを持ち運ぶビジネスマンに愛用されています。
FVシリーズは、上記シリーズよりも大きな14インチサイズのディスプレイを搭載していて、どちらかといえば据え置き向けの筐体になっていますが、狭額縁ディスプレイを採用して筐体サイズがコンパクトな上に、最軽量モデルだと重量が1kgとなり持ち運びもしやすいノートパソコンです。
大画面を搭載しつつ、持ち運びしやすいノートパソコンなので、まさにテレワーク向けの機種といえるでしょう。
そのため
✅携帯性と大画面の使いやすさを両立したノートパソコンが欲しい方
✅頑丈で軽量なノートパソコンが欲しい方
✅ディスプレイの縦横比3:2の環境で作業したい方
✅バッテリーの着脱ができるノートパソコンが欲しい方
✅WWANに接続できるノートパソコンが欲しい方
はぜひご覧ください。
①購入した機器の仕様
今回購入した機器の仕様は以下の通りとなります。
<CPU>
intel Core i7 1165G7
<GPU>
CPU内蔵
<メモリ>
16GB
<記憶装置>
SSD512GB(m.2、NVME)
<ディスプレイ>
14.0インチ IPS液晶(2160×1400)
<インターフェース>
・マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボジャック
・有線LANポート
・USB Type-C形状 USB 3.1(Thunderbolt4、USB PD対応)×2
・USB Type-A形状 USB 3.0 ×3
・HDMI×1
・ミニD-SUB 15ピン
・無線LAN:WiFi6搭載/Bluetooth v5.1
・WWAN:LTE対応
・指紋センサー
・内蔵カメラ:Windows Hello顔認証カメラ搭載、1920×1080
・充電ポート
・SDカードスロット
<寸法>
308.6mm(幅)×235.3mm(奥行き)×18.2mm(高さ)
<重量>
バッテリーL装着:1.139kg
<バッテリー>
電圧:11.55V
定格容量:4786mAh
から計算すると55.28Wh
<バッテリー駆動時間>
約21時間
本機種は購入時にカスタマイズすることができます。
本記事を書いている2022年03月時点では以下の項目がカスタマイズ可能です。
<CPU>
i5-1145G7、i7-1185G7
<メモリ>
最大32GB
<記憶装置>
1stSSD:最大2TB
2ndSSD:最大2TB(プレミアムエディションのみ)
<ワイヤレスWAN>
4G LTE、5G
<バッテリー>
バッテリーパックS(29Wh)
プレミアムモデルでは、「2ndSSD」が選択できるのが大きな魅力です。
私が購入した機器も、SSDを交換して使っておりますが、m.2スロットは1つしかありませんでした。
プレミアムモデルのカスタマイズサイトでは、2ndSSDの選択項目があり、その中に「なし」という選択ができるので、プレミアムモデルは通常のモデルと異なった基盤形状になっているものと思います。
そのため、どうしても2ndSSDを搭載したい方は、プレミアムモデルを購入したほうが良いでしょう。
CPUのカスタマイズについて
Core i7のほうが性能が高いですが、その分消費電力も多くなり、バッテリー駆動時間が短くなるので、私のおすすめはCore i5-1145G7です。
ただし、プレミアムモデルだとCore i7-1185G7しか搭載できないようです。
SSDのカスタマイズについて
このパソコンは底面パネルを開けることができ、SSDもm.2 2280タイプのものを登載していますので、自分で交換することができました(記事は後程公開)。
なので、購入時は容量が少ないものを登載しておいて、あとから自分の好きなタイプに交換するほうが良さそうです。
ただ、2ndSSDを搭載したい場合はプレミアムモデルにしか追加のm.2端子が搭載されていない可能性があります。
そのため、2nfSSDを搭載したい方は、プレミアムモデルを選択し、2ndSSD「なし」を選択しましょう(ただし確実に追加のm.2端子が搭載されている保障はないです)
WWANのカスタマイズについて
持ち運びしやすいノートパソコンですので、携帯電話のネットワークがあるところで通信できるメリットは大きいです。
ぜひ登載しましょう。
今後のことも考えると5G対応のモデルにしたほうが良いです。
バッテリーのカスタマイズについて
持ち運ぶときにできるだけ軽量のほうが良い方は、バッテリーパックS、できるだけバッテリー持ちが長いほうが良い方はバッテリーパックLを選んだほうが良いです。
あるいは、バッテリーパックSとLを両方購入し、常に充電器に接続して使うときはバッテリーパックSを搭載し、出張時だけバッテリーパックLを使用するとといった方法もあります。
というのも、常に充電器に接続して使うと、バッテリーが劣化しやすいのと、社内の持ち運びであれば短時間の駆動でも問題ないからです。
使用環境や仕事のスタイル、あるいは劣化したバッテリーの交換のように、購入後でもバッテリーを交換できるのが本機種の大きな魅力の一つです。
ほかのノートパソコンだと、購入時に決定しないといけないので、悩む原因になりますし、バッテリーが劣化してきたら自分で交換するのが難しいですが、本機種では購入後も変更できるので悩む必要はありません。
②外観
![](https://www.think-diary.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_7471-1024x749.jpg)
天板はレッツノート特有の2本ライン
![](https://www.think-diary.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_7473-6-1024x660.jpg)
ディスプレイはとても綺麗
![](https://www.think-diary.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_7472-1024x738.jpg)
キーボードは不規則なキーや配列が無い
![](https://www.think-diary.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_7474-1024x206.jpg)
左手側のポート類
![](https://www.think-diary.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_7475-1024x213.jpg)
右手側のポート類
筐体について
本機種は金属製の筐体で、強く推してもたわまないです。
ただ、排気口のところはプラスチックでできていて、外せるようになっていますので、弾力があります。
手触りはザラザラしていて、いわゆるプラスチック製のノートパソコンで見られるようなツルツル感はなく、高級感があります。
最近のモバイル向けノートパソコンにしては筐体が分厚いです。
これは、これ以上薄くするとミニD-SUB 15ピン端子が搭載できなくなるからだと思います。
もし、将来的にミニD-SUB 15ピン端子を搭載しなくなれば、さらに薄型になるでしょう。
冒頭でも書きましたが、本機種はバッテリー交換が可能です。
バッテリーが劣化したら交換したり、用途によって使い分けたりと、ほかのノートパソコンよりも長期間使えるのはもちろんですし、使い方の幅も広がります。
ディスプレイについて
ディスプレイは2160×1400のリフレッシュレートが60Hzで、縦横比3:2のものを搭載しているため、文章作成やネットサーフィンといった縦方向の情報を活用する作業がとてもしやすいです。
ディスプレイは、同じインチ数の場合、縦横比が1:1(正方形、比率は1/1=1)の時に一番表示面積が広くなります。
なので、同じ14インチのディスプレイを搭載していても、一般的な16:9ディスプレイ(比率は16/9=1.8)を搭載しているものよりも、本機種のような3:2(比率は3/2=1.5)のディスプレイを搭載してるもののほうが画面に表示できるデータ量が増えます。
画面に表示されるデータ量が多いので作業がしやすくなります。
特に、文書作成やネットサーフィンのような、縦方向の情報を利用する作業がとても快適になるのです。
逆に、動画編集のような横方向の情報が必要な作業をする場合には、縦横比が16:9の物を使ったほうがよさそうです。
また、ディスプレイも片手で開けることができますので、片手がふさがっていてもパソコンを使うことができます。
キーボードについて
強く押してもたわまないですし、何よりもキーボードのストロークが深く、適度な反発感がありますので、とても入力しやすいです。
不満点はないです。
最近のノートパソコンだと、キーのストロークが浅いうえに、キー配列も変則的で、キーの大きさも極端に小さいキーがあったりと、入力の快適さがないがしろにされているものが多くなりましたが、本機種ではそういったことは全くないです。
キーボード面の発熱についてですが、ゲームや動画編集のような高負荷な作業をしなければ、キーボード面がそれほど熱くならず、ファンの騒音もほとんどありませんでした。
特にネットサーフィンや文章作成をしてる時は、たまに一瞬だけファンが起動するような形で冷却が行われますが、それ以外はファンの音が聞こえません。
また、CPUが搭載されている部分や排気口の部分も不快になるほど熱くはなりませんでした。
他のパソコンでは、パフォーマンス設定を変更してもキーボード面が熱くなるのとファンの騒音がうるさいものもあり、作業に集中できなくなることもありますが、このパソコンでは快適に作業できるでしょう。
ポート類について
ポート類はビジネスモバイルということもあり、とても多いです。
左手側に電源端子、HDMI端子、Thunderbolt4端子×2、イヤホンジャック、USB Type-A端子があります。
右手側にはミニD-SUB 15ピン、USB Type-A端子×2、SDカードスロット、有線LANポートがあります。
これだけ様々なポートがあるので、機器の接続で困ることはないでしょう。
ただ、残念な点もあります。
一つ目は、有線LAN端子が使用者側に搭載されていますが、これを一番奥側に搭載してほしかった点です。
というのも、有線LANは壁やテーブルの奥側から伸びていることが多いので、有線LANポートが奥側に搭載されていたほうが、接続しやすいからです。
もう一つは、USB Type-Cポート(Thunderbolt4)が右手側にも欲しかった点です。
充電端子も左手側にあるので、左手側でしか充電できません。
右手側にUSB PDに対応したUSB Type-Cポートがあれば、どちら側でも充電できますので、使い方の幅が広がります。
充電器について
![](https://www.think-diary.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_7510-1024x1024.jpg)
充電器は300g弱
![](https://www.think-diary.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_7512-1024x1024.jpg)
文庫本よりも小さい
ACアダプターの出力は84.8Wと高出力で、大きさは文庫本よりも小さいうえに重量の277gなので持ち運びやすいです。
また、市販のUSB PD充電器でも充電ができましたので、出張用に小さいACアダプターを追加で用意することで、出張時の荷物を減らすことができます。
今市販されているUSB PD充電器はとてもコンパクトで持ち運びやすいものがそろっています。
コンパクトなUSB PD充電器についてもレビュー記事を書いておりますので、こちらも併せてご覧ください。
本機種に付属するACアダプターは専用の充電端子を搭載したものになりますので、こちらの充電器を据え置きで使い、持ち運びように別途USB PD充電器を用意したほうがよさそうです。
③ベンチマーク
![](https://www.think-diary.com/wp-content/uploads/2022/07/cine-r20-low-2.png)
CINEBENCH R20 測定結果(低パフォーマンス)
![](https://www.think-diary.com/wp-content/uploads/2022/07/cine-r20-high-2-1-1.png)
CINEBENCH R20測定結果(高パフォーマンス)
CINEBENCH R20のベンチマークは高パフォーマンスで
マルチコアが2125
シングルコアが519
となりました。
低パフォーマンス設定にしても、ベンチマーク結果が変わりませんでした。
![](https://www.think-diary.com/wp-content/uploads/2022/07/cine-r23-low-1.png)
CINEBENCH R23 測定結果(低パフォーマンス)
![](https://www.think-diary.com/wp-content/uploads/2022/07/cine-r23-high-2.png)
CINEBENCH R23 測定結果(高パフォーマンス)
CINEBENCH R23のベンチマークは高パフォーマンスで
マルチコアが5395
シングルコアが1385
となりました。
こちらも低パフォーマンスと高パフォーマンスで違いがありませんでした。
![](https://www.think-diary.com/wp-content/uploads/2022/07/画像1-1-1024x663.png)
CINEBENCH R20 測定時の温度(低パフォーマンス)
![](https://www.think-diary.com/wp-content/uploads/2022/07/画像2-1024x663.png)
CINEBENCH R20 測定時の温度(高パフォーマンス)
低パフォーマンスと高パフォーマンスでベンチマークに違いがなく、ベンチマーク測定中の温度変化にも違いがありませんでした。
CPU温度自体も、測定開始時は95℃付近まで上昇しましたが、その後CPU周波数が低下し、CPU温度が70℃付近で安定しました。
パソコンの温度が高いと部品の劣化が進みますが、この温度であれば問題ないでしょう。
ただ、パフォーマンス設定を変更しても性能に変化なかったので、何か別なソフトを使わないと変更できないのかもしれないです。
パナソニックの公式サイトに行っても、それらしきものが見つからなかったので、どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら、教えていただけると幸甚です。
④バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間はBBenchを使用して、フルHD60fpsの動画を再生し続ける方法で測定しました。
測定条件は機内モードで通信を遮断し、画面は最低輝度で計測しました。
その結果
3時間13分
となりました。
モバイルノートパソコンにしては普通の長さかなと思います。
ただ、今回は動画再生で測定しましたが、文書作成だともっと駆動時間が長くなりますし、本機種はバッテリー交換が可能なので、バッテリーの劣化が進行しても自分で交換できるのが大きなメリットです。
⑤まとめ
良い点
✅ディスプレイ縦横比が3:2なので事務作業がしやすい
✅変則的なキーがなく、ストロークが深いので打ちやすい
✅CPUの温度管理が適切で使用時に不快にならない
✅ファンの音が小さく、ほとんど回らない
✅WWAN搭載も選択可能
悪い点・今後期待すること
✅右側にもUSB PD対応のUSB Type-Cがあればなおよし
✅有線LANポートの位置がもう少し奥側にあればなおよし
✅もう少し安ければなおよし
このパソコンは「耐久性が高く、快適にどこでも事務作業ができる」のが特徴で、作業性、耐久性、携帯性のバランスがとてもよくとれています。
ゲームや動画編集のような、高負荷な作業には向いていませんが、それ以外の作業は快適にできるでしょう。
最近のノートパソコンでは薄型化を追求した結果、排熱性が悪くてファンの音がとてもうるさいので作業に支障をきたすものもありますが、本機種ではそういった心配も不要です。
また、バッテリー交換ができることがとても良い点です。
最近のノートパソコンではバッテリー内蔵型なので、バッテリーが劣化してきたら、メーカーに輸送して、バッテリー交換をしてもらう必要があります。
本機種はユーザーがバッテリーを着脱できるので、バッテリー劣化が進んだら自分で交換できますし、予備のバッテリーを用意することもできます。
なので、長期間続けて使用することができます。
本機種は以下の方にオススメします
✅携帯性と大画面の使いやすさを両立したノートパソコンが欲しい方
✅頑丈で軽量なノートパソコンが欲しい方
✅ディスプレイの縦横比3:2の環境で作業したい方
✅バッテリーの着脱ができるノートパソコンが欲しい方
✅WWANに接続できるノートパソコンが欲しい方
👇レッツノート FVシリーズの商品リンクはコチラ