こんにちは!
Thinkです。
今回は、USB Type-Cの電流・電圧を測定するための道具を購入しましたので、これまで購入していたUSB Type-C充電器の電流・電圧を測定してみました。
購入したのは以下の商品です↓(商品リンク)
ただ、この道具は計量器ではないので(たぶん)、測定結果はあくまでも参考値としかなりません。
「大体このくらいで充電できているんだな」という心構えの元、使用してください。
①購入した理由
これまでUSB Type-Cの充電器を紹介してきました。
ですが、「実際にどのくらいの電流・電圧で充電しているのか?」については、不明でした。
そのため、参考値ではあるものの手軽に測定する道具として購入しました。
②外観
箱ではなく、ビニールの袋に入っていました。
現行のUSB PDの最大出力の100W(5A×20V)まで測定することができます。
私は電気に関してはあまり詳しくないのですが、電流×電圧=消費電力(ワット)です。
VA(ボルトアンペア)と言ったりもします。
実際の機器の消費電力は、電流×電圧とずれてきますが、大まかに見積もることができます。
③測定に使用した物
以下の物を使用して、PCへ充電を行いその時の電流と電圧を測定してみました。
1.使用したケーブルは、以下の商品で、60Wまで対応しています。
2.使用した充電器は過去に紹介したことがある以下の2種類の充電器を使用しました。これらの充電器は、出力が異なりますが、61Wモデルは大きく、45Wモデルは小さいため、どちらも一長一短の製品です。
RAVPower 急速充電器(61W)
RAVPower急速充電器(45W)
3.充電先はThinkpad x1 Carbon(2018)を使用しました。
④実際に測定してみた
まずはPCを起動していない状態で充電してみました。
どちらも大体20V×2A=40Wで充電できていました。
次にこの状態でPCを起動してみました。
PCを起動すると、45W充電器は変化がありませんが、61W充電器は19V×3A=57Wと、PCを起動していない状態の40Wと比較して、充電速度が上昇しました。
⑤考察とまとめ
USB Type-Cで充電するデバイスは、バッテリー残量により充電スピードを調節する機能があります。
そのため、PCを起動していない状態から起動した状態に変えたときに充電速度が上昇したのは、PC側の制御の可能性があります。
ですが、45W充電器はPCが起動していない状態でも充電速度が40Wと、既に公称値に近い速度が出ていました。
それに対し、61W充電器はPCが起動していない状態では40Wでしたが、PCを起動すると60W近くまで上昇しました。
これはおそらくPC側の制御により、バッテリー充電に必要な量にプラスして、PCを使用するために使う電力を必要としたため、充電速度が上昇したのだと思います。
なお、この時PCで動画再生しましたが、充電速度の変化はありませんでした。
このことから考えられるのは、当然の事ではありますが、45Wで充電しながらPCを使用した場合、PCの消費電力次第ではバッテリーが充電されない可能性があるということです。
ただ、PCのバッテリー残量や、消費電力次第で充電速度は変化しますので、一概にも言えませんが、重い作業を行うときは、61Wの充電器を使用したほうがよさそうです。
また、今回の検証で、参考値ではあるもののそれぞれの充電器がほぼ公称値に近い値で充電に使用できることがわかりました。
今後はさらに小型化したUSB Type-C充電器がさらに普及してくると思いますので、どんどん使用していきたいと思います。
ただ、冒頭でも書いた通り、計量器ではないので参考値にしかならないという点を注意してください。