こんにちは!
Thinkです(Twitterアカウント👉https://twitter.com/Think_blog_2019)
今回はパソコンパーツ「SSD」がどのようなものなのか簡単に説明いたします。
これから自作PCに手を出してみたい方や、この商品に興味がある方はぜひ参考にしていたければと思います。
「こんなの知ってるよ!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、PCパーツを全く知らない人に説明するような内容で記載いたします。
ご了承ください。
①SSDとは?
まずは「SSD」について説明します。
「SSD」は、「Solid State Drive」の略称です。
メモリーチップにデータを保存する記憶装置の事で、USBフラッシュメモリーが大きくなったようなものと考えていただいて間違いはありません。
一方、「SSD」に対して「HDD」というものも聞いたことがあると思います。
こちらは「Hard Disk Drive」の略で、金属製の筐体に入っているディスクにデータを保存するタイプの記憶装置です。
個人向けに販売されているスマートフォンやPCには記憶装置としてSSDやHDD(両方もしくはどちらか一方)を搭載しています。
法人向けの特殊な端末では、記憶装置自体が搭載されていないのもあります。
②SSDとHDDの記録方法は何が違うの?
SSDは
- 記録用のチップ
- 読み込み・書き込みを制御するコントローラ
で構成されていて、メモリと呼ばれる半導体に電気(電子)を使って電気的にデータを記録します。
HDDは
- 読み込み・書き込みを制御するコントローラー
- 金属製円盤
- 円盤に書き込み・読み込みを行う針
で構成されていて、金属製円盤に磁気を使って磁気的にデータを記録します。
パソコンのデータは0か1で表現できる2進数で記録されますので、データの読み取りルールを決めてしまえば記憶できます。
例えば、SSDの場合は「電子が入っていれば1、入っていなければ0」、HDDの場合は「N極なら1、S極なら0」のようなルールです。
あらかじめルールを設定してやり、それに従ってデータを書き込み・読み込みすることでデータを記録しているんですね。
③SSDの良い点、悪い点は?
SSDをHDDと比較すると、HDDにはモーターで内蔵ディスクを回転させる機構を搭載している関係から以下のような違いがあります。
良い点
- HDDと比較してデータの書き込み、読み出し速度が速い。(HDDの約6倍速い)
- HDDと比較して同じデータ量を記録する場合、SSDの方が消費電力が少ない
- HDDと比較して物理的な大きさが小さい(シャープペンシルの芯入れくらいの大きさ、ちなみにHDDはタバコの箱よりも大きい)
- HDDよりも衝撃や振動に強い。
ダメな点
- SSDは容量あたりの単価が高い(容量/価格が高い)
- SSDは最大容量が少ない。ただしSSDのほうが今後の伸びしろが大きい(2019年時点で市販されている物の容量は、SSDが4TB、HDDが6TB)
- SSDは書き換え可能回数(=TBW)が決まっている。(書き換え毎にメモリーが劣化していき、一定量書き換えるとデータを記録できなくなってしまう)
- 通電せずに放置していると、データが自然消滅する(とは言っても1、2年では消えない)
価格を気にしなければ、SSDのほうが速度、耐久性、設置面積すべて優れています。
ですが、同じ容量で比較すると、SSDはHDDの3倍以上値段が高いです。
④具体的にどのようなものを買えばいいのか?
この記事を買いている時点で、SSDには2種類あります。
データ通信速度がHDDよりも速いことに変わりはないのですが、これまでのHDDと置き換える形で使用できる「2.5インチタイプ」と、小型基盤専用の接続端子に使用できる「m.2タイプ」があります。
<2.5インチタイプ>
2.5インチタイプのSSDは、ノートパソコン向けのHDDが2.5インチだったため、それに合わせて作られたSSDです。
なので、今まで2.5インチタイプのHDDを搭載していたパソコンであれば、交換することができます。
ただ、同じ2.5インチタイプでも、厚さの違いで7mmタイプと9mmタイプの2種類あるので注意が必要です。
参考として商品リンクを記載しますので、ぜひ比較していただければと思います。
☟2.5インチタイプのSSD (Crucial MX500)
<m.2タイプ>
m.2タイプのSSDは、WiFi用の基盤など小型の基盤をマザーボード上に接続するために作られたSSDです。
2.5インチタイプのSSDと比較して、小型で軽量です。
また、データ通信規格もSSD用のものになりましたので、2.5インチタイプのものよりもより高速になりました。
ただ、同じm.2タイプ接続方法でも、データ通信規格が2.5インチタイプのSSDと同じ「SATA」というものを採用していることがありますので注意が必要です。
「NVMe」という通信規格が高速です。
搭載したいマザーボードのm.2端子と新たに設置したいSSDの通信規格が一致しないと使えませんので、注意が必要です。
参考として商品リンクを掲載しますので、ぜひ比較していただければと思います。
☟m.2接続のSSD (Crucial P5)
⑤SSDはどのくらい速いのか?
私が購入したSSDのデータ通信速度を計測してみましたので、どのくらいのデータ転送速度が出るのか、参考としてもらえればと思います。
私が購入したのは、ADATA製のSSD「XPG SX8200 Pro」の2TBモデルです。
SSD本体のみならず、冷却用の金属製シートも一緒について来ました。
基盤は半導体チップが両面実装になっています。
ノートPCのSSD換装を検討されている方は、換装予定のPCが両面実装タイプのSSDを搭載可能か確認することをお勧めいたします。
次に、ベンチマーク(いわゆる性能確認)測定の結果を掲載します。
シーケンシャルリードが3.4GB/s
シーケンシャルライトが2.5GB/s
シーケンシャルというのは「連続的」という意味なので、この場合は連続的なデータを書き込む・読み込む時の速度になります。
DVD片面1層が4.7GBなので、このSSDは1秒ちょっとでDVD片面1層分のデータを読み込む事ができるということになります。
HDDの場合、データ通信速度は速くても「150MB/s」ほどなので、SSDのほうがいかに早いかがわかると思います。
ただ、SSDでもデータ通信規格がSATAのポートに接続すると、SATAの上限である500MB/sほどで頭打ちになりますので、より高速なデータ通信を行う場合はNVMe対応のものを購入したほうが良いです。
⑥まとめ
今回はSSDについて解説しました。
古いパソコンで、動作が遅いのはもしかすると記憶装置にHDDを使用しているかもしれません。
その場合は、SSDに交換することで高速になる可能性があります。
なお、m.2タイプのSSDにはチップが片面のみに実装されている物と両面に実装されている物があります。
薄型のノートパソコンには片面タイプの物しか搭載できない事がありますので、まとめ記事を作りました。
是非ご活用ください。
今後PCパーツについて勉強したい方や、このパーツを買おうか悩んでいる人の参考になるとうれしいです。