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【レビュー】ROG Flow X13はゲームができるビジネスモバイルノートパソコンだ!

こんにちは!

Thinkです(Twitterアカウント👉https://twitter.com/Think_blog_2019)

今回は、ASUS製のゲーミングノートパソコン「ROG Flow X13」を購入しましたので、記事を書きました。

ROGはASUSのゲーミングパソコンの名称ですが、その中でもFlow X13は小型のゲーミングノートパソコンになります。

このパソコンの一番の特徴は、外付けGPUに接続する事でグラフィック性能を底上げすることができる点です。

 

例えば、外出時はモバイルノートパソコンとして使用し、帰宅したら、外付けGPUを接続してハイエンドデスクトップパソコンと同等のグラフィック性能まで引き上げる。

といった使い方ができます。

そのため、ROG Flow X13自体には高性能なCPUは搭載してあるものの、GPUはそこまで高性能ではなく、比較的ライトなゲームしか快適に遊べませんでした。

ですが、NVIDIAからエントリークラスのノートパソコン向けにRTX3050Tiが発売され、それを搭載したモデルが追加されました。

従来はGTX1650を搭載していたのですが、RTX3050Tiを搭載したことにより、よりグラフィック性能が強化され、フルHDであれば重量級のゲームもできるようになりました。

また、GTX1650には搭載されていなった、レイトレーシングやDLSSといった機能もRTX3050Tiに搭載されています。

GTX1650搭載モデルは、外付けGPUを使う事が前提の仕様となっていましたが、RTX3050Tiが搭載されたことで、このパソコン単体でもゲーミングノートパソコンとして使うことができるようになりました。

持ち運びしやすいゲーミングノートパソコンとして、他にもZephyrus G14がありますが、このパソコンの方が性能は低いものの軽くて、小さいため、より持ち運びやすいモデルです。

そのため

✅デスクトップのサブ機を探しているかた

✅持ち運べる高性能パソコンを探しているかた

✅ゲームだけでなく文章作業も快適に行いたいかた

✅ゲーミングノートパソコン特有の大きいACアダプターを持ち運びたくないかた

は、ぜひご覧ください。

①購入したROG Flow X13の仕様

今回購入したROG Flow X13の仕様は以下の通りとなります。

<CPU>

AMD Ryzen9 5900HS

<GPU>

NVIDIA GeForce RTX 3050Ti(4GB GDDR6 MAX-Q)

<メモリ>

16GB

<記憶装置>

SSD512GB(m.2、NVME)

<ディスプレイ>

13.4インチ液晶 (1920×1200、120Hz)、マルチタッチ

<インターフェース>

・HDMI×1

・マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボジャック

・USB3.2 Gen2 Type-A ×1、USB3.2 Gen2 Type-C×2

・無線LAN:WiFi6搭載/Bluetooth v5.1

・WEBカメラ(96万画素)

<寸法>

299mm(幅)×222mm(奥行き)×15.8mm(高さ)

<重量>

約1.35kg

<バッテリー駆動時間>

最大13.2時間

本機種は構成が異なる複数モデルがあります。

この記事を書いている2021年7月1日時点では

<GPU>

GTX1650

<メモリ>

32GB

<ディスプレイ>

3840×2400、60Hz

を搭載したモデルを選ぶことができます。

ただ、カスタマイズのように自由な構成ではなく、メモリ32GBのモデルではディスプレイが3840×2400しか選ぶことができません。

購入できる構成は、予告なしに突然変わることがあるため、自分が欲しい構成の物が販売されているか、常にチェックしたほうが良いです。

👇ROG Flow X13 商品リンク

本機器は、ディスプレイサイズが13.4インチで重量が1.32kgと、持ち運びやすい大きさ・重さなのに、CPUがRyzen9 5900HSというハイエンドゲーミングノートパソコンに搭載されるものが搭載されています。

なので、ほとんどの場面で動作がもたつくことはないでしょう。

また、これほどハイエンドな性能を持っていながら、ディスプレイの比率が16:10の物を搭載しており、ゲームだけでなく事務作業に適した一面もあります。

事務作業だけではCPU・GPUの性能をフルで発揮することはできないですが、事務作業よりもさらに重い処理の動画編集やゲームといった、幅広い用途に対応したノートパソコンです。

②外観

天板には細かい溝が刻まれている

ディスプレイは狭額縁で16:10の縦横比 タッチパネル搭載

キーボードはフレームぎりぎりまで配置されている Enter付近が変則的な配列

右手側のポート類

左手側のポート類

筐体について

金属製のため、全体的にがっしりしていて、たわむことはありません。

2kg以上で15.6インチのノートパソコンの場合、片手で持ち上げると、持ったところから重心が遠くにあるため、折れそうに感じるものもあります。

このパソコンは1.32kgで13.4インチディスプレイの筐体でなので、そういった心配は全くありません。

キーボードについて

キーボード面は剛性があり、文字入力中に強く押してもたわむことはありません。

キーボード配列はエンターキー付近のキーくっついていますが、特に入力に影響が出ることはありませんでした。

キーボードタッチも悪くなく、長時間入力しても疲れにくいです。

ただ、個人的には富士通製ノートパソコンLifebook WU2/E3の方が好みです。

ディスプレイについて

解像度が1920×1200ですが、画面サイズが小さいので特に粗さは感じません。

本機種には4Kディスプレイ搭載のモデルもありますが、動画編集する方は4Kモデルの方がよさそうです。

逆にバッテリー駆動時間を重視する方や、動きが激しいゲームをする方は1920×1200ディスプレイを搭載したタイプを選択したほうが良いです。

ディスプレイ表面にはタッチパネルが搭載してあるのでガラスが貼り付けてありますが、光沢ディスプレイのように強い反射はありません。

さすがに非光沢液晶とまでは反射を抑えていないですが、かといって「顔が写り込んで作業の邪魔」ということはありません。

ディスプレイはマグネットで閉じているため、指をひっかけるようにしないと開かないため、初めはなれませんでしたが、慣れてしまえば片手で開けることができます。

ディスプレイ上部にはWEBカメラが搭載されていて、テレワークも可能です。

ディスプレイの縦横比が16:10なので、フルHD(16:9)ディスプレイよりも縦に表示

領域が広く、文章作成などの文字を入力する作業がしやすいです。

なので、このパソコンはゲームから文章作成まで幅広い用途に使う事ができます。

ポート類について

右手側には、USB Type-AとType-Cがそれぞれ1ポート、左手側にはUSB Type-CとHDMI、そしてイヤホンジャックがあります。

左手側のUSB Type-Cの隣には、専用の外付けGPUを搭載するポートもあります。

ビジネス用で考えると、少しポートが少ないかなといった印象です。

ですが、AppleのMacbookシリーズやDellのXPSシリーズのように最近はUSB Type-Cしか搭載していないパソコンが増えてきてますし、USB Type-Cに対応した周辺機器も増えてますので、特に問題はないかと思います。

充電器について

ゲーミングノートパソコンだと、充電器の大きさが気になるかと思いますので重さと大きさを撮影しましたので、掲載いたします。

ACアダプターは文庫本よりも小さい

厚さは2cmくらい

ACアダプターだけで400gくらいある

パソコン本体が約1.35kg

ACアダプターの出力が100Wとゲーミングノートパソコンにしては小さいため、ケーブルを含めても約400gです。

パソコン本体が約1.35kgなので、これらを一度に持ち運ぶとなると、2kg弱の荷物になります。

Zephbyrus G14もコンパクトなノートパソコンでしたが、ACアダプターは100Wを超えた出力が必要で、どうしても大きくなってしまいました。

なので、パソコン本体と合わせると2kgを超えてしまいます。

このパソコンの方が、より軽くそして小さな体積ですので、バッグへの収まりも良いです。

③SSDやメモリの交換について

このパソコンは、メモリがマザーボード直付けなので、増設や交換することはできません。

また、SSDも接続タイプがm.2、NVMEではありますが、基盤の大きさが短い2230タイプの物を搭載しています。

2230タイプのSSDは一般入手が難しいですが、外付けSSDの中身を取り出すことで入手ができませんでした。

最大でも1TBまでしか種類がありませんが、もし交換したい方はコチラの記事をご参考いただければと思います。

今後、ノートパソコンはさらに軽量化することが予想されますので、2230タイプのSSDを搭載したノートパソコンも多くなってくるものと予想できます。

そうなれば、SSD単体で入手しやすくなると思います。

④ベンチマーク 

CINEBENCH結果

CINEBENCH R20測定結果

CINEBENCH R23測定結果

CINEBENCH R20のスコアが

マルチコア:4411

シングルコア:556

となりました。

 次にCINEBENCH R23も測定しました。

 こちらは

マルチコア:11507

シングルコア:1448

となりました。

大型のゲーミングノートパソコンやデスクトップパソコンと同等の性能を持っています。
よほどの負荷をかけなかれば、動画が重くなることはないでしょう。

また、ハードウェアとOSが異なりますが、M1チップ搭載のMacBook Airよりも高い数値となりました。

こちらもあくまでも参考程度にしたほうが良いです。 

CINEBENCH R20測定時の温度変化

CINEBENCH R20実行時にはCPU周波数が3.6GHz付近で安定しました。

このCPUはベースクロックが3.0GHzなので、ベースクロックを下回ってはいないですし、CPU温度も90℃以下で維持できていますので、優秀な冷却性能です。

ただし、過去にレビューした同じCPUを搭載しているZephyrus G15ではCPU周波数が3.8GHzに到達していたので、若干性能は劣りそうですが、温度が高くないのでこちらの方がよりパーツが劣化しにくいでしょう。

モバイル用途も視野に入っている製品なので、このくらいの性能で十分です。

動画変換スピード

動画編集ソフトDavinch Resolve 17を使用して4K30fpsの動画をYoutubeのプリセットを使用して、フルHDの動画に変更するスピードを測定しました。

その結果、1分38秒ほどかかりました。

メモリ容量も多いためか、動画編集ソフトがもたつくことはありませんでした。

3Dマーク結果

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3Dマーク測定結果

フルHD画質であれば、高画質設定でゲームができそうです。

4K画質は無理だと考えたほうが良いでしょう。

試しにウィッチャー3の高画質設定でフルHDでfpsを測定してみましたが、動きがあるシーンでは60fpsを下回ることがありましたが、50fps以上は維持できていました。

なので、ちょっと動きがカクつくなと感じるときは画質を落とした方がよさそうです。

また、ニーアオートマタでもfpsを測定してみたのですが、フルHDの高画質であれば60fps出ていました。

すべてのゲームを検証していませんが、PS4でも発売されているタイトルであれば、フルHDの高画質でプレイできそうです。

⑤バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間はBBenchを使用して、フルHD60fpsの動画を再生し続ける方法で測定しました。

測定条件は以下の機内モード、最低輝度で計測しました。

その結果

5時間54分

となりました。

カタログ公称値が約13時間なので、5割弱となりました。

高性能なCPUを搭載していますが、バッテリー駆動時には消費電力を抑えることができているようです。

これなら新幹線の移動中に充電できなくても問題ないです。 

⑥まとめ 

良い点

✅13.4インチの狭額縁、縦横比16:10のタッチ対応ディスプレイを搭載している

✅厚さが15.8mmと、ビジネスモバイルノートレベルの薄さ

✅ACアダプターを含めても2kg以下

✅高性能なCPUを搭載しているもののバッテリー駆動時間が長い

✅2in1PCなのでタブレットモードにも変形できる

✅片手で開けれるディスプレイ

悪い点・今後期待すること

✅USB Type-Aがもう1ポートほしい

✅WWANに対応してほしい

純正以外のACアダプターでも100W充電できるようにしてほしい(コチラの記事参照

このパソコンは

・携帯性よし

・文書作業よし

・ゲームよし

・動画編集よし

の4拍子揃ったパソコンです。

これまでのノートパソコンは、ゲーム・動画編集を重視すると携帯性が損なわれ、逆に携帯性を重視するとゲーム・動画編集ができなくなるものがほとんどでした。

一見すると性能が中途半端のようにも見えますが

✅デスクトップパソコンのサブとして使いたいかた

✅持ち運べる高性能パソコンを探しているかた

✅ゲームだけでなく文章作業も快適に行いたいかた

✅ゲーミングノートパソコン特有の大きいACアダプターを持ち運びたくないかた

には最適なノートパソコンだと思います

以下に商品リンクを掲載しますので、是非ご覧ください。 

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