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MacBook Air(2020)のM1チップ搭載版とIntel CPU搭載版を比較

こんにちは!

Thinkです(Twitterアカウント👉https://twitter.com/Think_blog_2019)

今回はM1チップを搭載したMacBook Airを購入したので、Intel CPUを搭載したMac book Airと比較しました。

これまで、Macbook Airは「軽い作業をするためのMac」という立ち位置がありましたが、M1チップを搭載したモデルからは文書作成などの軽い作業から、動画編集までの重い作業まで、用途の幅が広がりました。

今後MacBookの購入を検討している方は、是非参考にしてもらえればと思います。

①比較するMacBook Airのスペック

部品の種類Intel CPU搭載版M1チップ搭載版
CPUCore i5(第10世代4コア)M1チップ(4コア+4コア)
GPUIntel Iris Plus グラフィックスM1チップ8コア
メモリー8GB8GB(ユニファイド)
ストレージ256GB512GB
ディスプレイ13インチ(True Tone搭載Retinaディスプレイ、2560×1600)13インチ(True Tone搭載Retinaディスプレイ、2560×1600)
カメラ720p720p
キーボード日本語キーボード(バックライト付き)日本語キーボード(バックライト付き)
無線通信

IEEE 802.11a/b/g/n/ac+Bluetooth v5.0

IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax+Bluetooth v5.0

拡張I/FThunderbolt 3×2(USB Type-C)、3.5mmヘッドフォンジャックThunderbolt 3×2(USB Type-C)、3.5mmヘッドフォンジャック
スピーカーステレオスピーカー内蔵ステレオスピーカー内蔵
駆動時間最大12時間最大18時間
サイズ横304.1×奥行212.4×高さ16.1mm、質量 約1.29kg横304.1×奥行212.4×高さ16.1mm、質量 約1.29kg

ストレージの違いや無線通信の違いはありますが、一番大きな違いはCPUとGPUが異なる点です。

バッテリー駆動時間も異なりますが、これはCPUやGPUといったパソコンの中で一番消費電力が大きい部品の消費電力が下がったことから影響を受けています。

M1チップはAppleが設計したチップで、今まではiPhoneやiPadに搭載していたチップをパソコン向けに設計した物になります。

最近のMacはAirに限らず、Windowsパソコンと同様にIntel製のCPUを搭載していました。

一方、同じくAppleが販売しているiPhoneやiPadといったデバイスはIntel製ではなく、Appleが設計したチップを搭載していいました。

OSも異なりますし、パソコンと携帯型デバイスといった違いがあり、単純な比較はできませんが携帯型デバイスに搭載しているチップの処理能力が、同年代のモバイルノートパソコンに搭載しているIntel CPUを超えていることは、この3年くらいで明らかになっていました。

そんな中、満を持して登場したのが、このM1チップになります。

これまでのIntel製CPUは、Windows、Macで使うために汎用性が高いですが、そのせいで効率が悪くなっていました。

それに比べ、M1チップはAppleがMacデバイス向けに設計したので、Intel製CPUよりもMacデバイスに最適化されていて、消費電力は少なくなり処理能力は上がりました。

②CINEBENCH R23のスコア比較

CINEBENCH R23がM1チップにも対応したベンチマークソフトでなので、このソフトを使って両者のベンチマークを測定してみました。

このソフトを使用して、Intel CPU搭載版とM1チップ搭載のMacBook Airのスコアを比較してみました。

Intel CPU搭載 Macbook Airのベンチマーク結果

M1チップ搭載 Macbook Airのベンチマーク結果

CINEBENCH R23のスコアを比較すると、M1チップの方がIntel CPUよりもマルチコアで3倍弱、シングルコアで2倍弱のスコアとなりました。

他のInte CPUと比較すると、スコア的にはゲーミングノートパソコンに搭載するような8コアとほとんど同じくらいの性能を持っている事になります。

それほどの性能を持ったCPUをモバイルノートパソコンに搭載できているのも、専用チップとして設計した成果です。

Intel CPUで同じ性能を出そうとすると、発熱量が多いため、たとえファンを付けたとしても13インチの筐体では耐えれませんし、バッテリー駆動時間も3時間ほどまで短くなるでしょう。

③Davinchi Resolve Studio 17βで動画変換

次にDavinchi Resolve Studio 17βで4K30fps動画をフルHDに変換するスピードを比較してみました。

Intel CPU搭載 Macbook Air

平均27フレーム程度、9分33秒

M1チップ搭載 Macbook Air

平均フレーム57フレーム程度、2分44秒

Davinchi Resolve Studio 17βは、まだ正式版ではないため今後変換スピードが変わる可能性がありますが、Intel CPU搭載Macbook Airよりも約4倍高速で変換できました。

また、変換中もIntel CPU搭載 Macbook Airは常時ファンが回り、キーボード面が高温になっていたのに対し、M1チップ搭載 Macbook Airはファンが搭載されていないので音が発生せず、キーボード面も熱くなりませんでした。

今までの、「MacBook Airは重い処理は無理」という常識を破壊する性能を体感できます。

④いちばんの驚きは発熱しないこと

先ほども書きましたが、CINEBENCH R23やDavinchi Resolve Studio 17βで検証しているとき、Intel CPUを搭載したMacBook Airはファンが回り初め、キーボード上面が熱くなりました。

対してM1チップ搭載のMacBook Airはそもそもファンが搭載されていないので音が静かですし、キーボード上面もほんのり暖かくなるものの、Intel CPUよりも熱くはなりませんでした。

温度計を使っていないので、何℃になっているかはわからないのですが、体感として

Intel CPU:熱っ!!(長時間触れない)

M1チップ:少し暖かいかな?(長時間触れる)

というレベルです。

Windowsのノートパソコンもそうですが、CINEBENCHや動画変換といった重い処理をすると、キーボード面に触りたくなくなるほど熱くなります。

Intel CPUを搭載したMacBook Airも同じ感覚でした。

ですが、M1チップを搭載したMacBook Airは暖かい程度で、触りたくなくなることはありませんでした。

M1チップの消費電力当たりの性能が高いことがうかがえます。

⑤CPUの違いによる値段の違いはほとんど無い

Windowsパソコンだと、CPUが変わればもちろん値段が変わります。

今回のM1チップ搭載Macは、Macbook Air、Macbook Pro、Mac miniで展開されていますが、すべてほとんど同じCPUを搭載しています(Macbook Airの最下位モデルのみGPU7コア)。

Intel CPUを搭載していた時代は、Macbook AirとMacbook Proで搭載できるCPUのグレードが決まっていて、グレードが上がれば上がるほど値段があがっていました。

しかし、M1チップはグレードが無いため、Macbook AirもMacbook Proも同じCPUが搭載されています。

そのため、値段の違いは筐体の違いと、ストレージやメモリの違いに限定されています。

Appleとしても、カスタマイズの選択肢を少なくすることで、パーツを複数種類用意する必要がなくなるため、コスト削減ができますし、ユーザーにとっても自分の好きな筐体を選ぶことができます。

⑥どうやって選べばいいのか?

一番安いのはMacminiですが、据え置きを考えていない方は、やはり持ち運びができることを考えるとMacbookが良いです。

Macbook AirとMacbookProで比較した場合は「プロ向けの動画編集をするか?」が判断するポイントになります。

Macbook ProをMacbook Airと比較すると

✅筐体サイズが違う

✅ファンクションキーがタッチバーに変更

✅バッテリー駆動時間増加

✅CPU冷却ファン搭載

✅スピーカーとマイクがプロ仕様

のように、よりプロ向けの機能・性能を備えた筐体になります。

特にファンを搭載しているので、編集や変換を長時間行うのに適しています。

この場合、メモリは16GBの物を選んだほうが良いです。

用途のほどんとがネットサーフィンや文書作成、たまに動画変換をする場合はMacbook Airをオススメします。

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