こんにちは!
Thinkです。
今回はノートパソコンスタンドを使用することで、ベンチマークが上昇するのか検証しました。
ノートパソコンスタンドの購入を検討されている方は、是非参考にしてみてください。
①使用した機材
- ノートパソコン→AERO15 OLED
- ノートパソコンスタンド→Nulaxyノートパソコンスタンド
↓AERO15 OLEDの商品リンク
Nulaxyノートパソコンスタンドの商品リンク
②ベンチマーク測定方法
・使用ソフト
CINEBENCH R20
・測定条件
条件1:机に置いた状態でファン回転数は自動制御
条件2:机に置いた状態でファン回転数を最高設定
条件3:ノートパソコンスタンドに置いた状態でファン回転数は自動制御
条件4:ノートパソコンスタンドに置いた状態でファン回転数を最高設定
上記設置状態でCINEBENCH R20を使用して、ベンチマークスコアを比較しました。
なお、ベンチマーク測定前にCINEBENCH R20を2回測定し、CPUを十分に暖めた状態で測定しました。
③ベンチマーク測定結果
条件1~条件4では、どの結果もほとんど差がない結果となりました。
私の予想だと、エアフロ―が改善するので、ベンチマークスコアが上昇すると考えていたので、予想外の結果でした。
④ベンチマーク測定中のCPU温度とCPU周波数の変動
最もスコアが下がると予想していた条件1と、最もスコアが上がると予想していた条件4の測定結果をグラフにしました。
条件1と条件4は両方とも同様の挙動を示していました。
- 開始から11秒でCPU温度が78℃で一定になる
- 開始から11秒でCPU周波数が3.2GHz付近で一定になる
この結果から、ノートパソコンの下に空間がある状態で、ファンの回転数を最大にしてもCPU温度はほとんど変化がないことがわかりました。
もちろん、この時のパソコン周辺の気温は極端に変化していません。
⑤考察
以上の結果からノートパソコンスタンドで見かけ上のエアフローを改善しても、ノートパソコンが良く冷えるわけではない事がわかりました。
ただ、この検証で気になるのは
ファンの回転数を自動制御から最大に変更して、排気される空気の量が明らかに増えているのに、何が冷えているのか?
という点です。
可能性として考えられるのは以下の通りです。
- パソコンに搭載されている冷却用のヒートパイプが熱を運ぶ量の限界
- AERO15 OLEDに搭載されているAIやハードウェアのチューニング設定の影響
ベンチマーク終了時に条件1ではCPU温度が54℃に低下しているのに対し、条件4では50℃に低下しています。
なので、ファン回転数が高いほうが冷却スピードは速い事がわかります。
ファンまで運ばれてきた熱の排気は、ファンの回転数が大きいほど早く排気されるので、冷却速度は速いです。
ですが、CPUからファンまでつなげているヒートパイプが一度に運べる熱量が限界を迎えているのであれば、CPUが常時発熱している状態だとヒートパイプが運べる熱以上はCPUを冷やせないのかもしれません。
⑥まとめ
ノートパソコンスタンドでノートパソコンの下に空間を作り、エアフロ―を改善しても、冷却性能がアップするかどうかを決めるのは、ノートパソコンの冷却機構でした。