こんにちは!
Thinkです。
これまで、グロウボックスの中にサラセニアの苗とそれを撮影するためのGoProを設置したことを書いてきましたが、今回はサラセニアに加えてハエトリソウも追加し、栽培方法を水だけではなく水耕栽培用の土を使用することにしたため、記事を書きました。
①ハエトリソウを追加した理由
野生のハエトリソウは、サラセニアと同じ場所に生えているため、当初の予定ではサラセニアが栽培できることを確認できれば、ハエトリソウでも水耕栽培を試してみるつもりでした。
ですが、知り合いからハエトリソウが欲しいと要望があったため、今年の冬の間に水耕栽培が可能か確認することにしました。
ハエトリソウは乾燥ミズゴケで栽培していたのですが、見た目があまり良くないこととミズゴケだと虫やカビが発生する恐れがあるため、室内での栽培を躊躇しておりましたが、今回水耕栽培用の土を試すこともあり、室内での栽培に踏み切りました。
②水耕栽培用の土とは?
水耕栽培の土について説明する前に、水耕栽培の問題点を挙げます。
細菌の繁殖についてはUVランプも使用しているため、ある程度は押さえることができますが、通気性の問題とpHの問題を解決するのには手間がかかります。
以上の理由から、通気性、pH、細菌の繁殖問題を一度に解決するために水耕栽培用の土を購入しました。
購入したのは以下の物です。
商品リンクを以下に貼っておきます。
↓サイフォン
↓根腐れ防止剤
・サイフォン
珪藻土を高温で処理した物で、通気性、保水性が優れている土です。
土と書いていますが、質感はほとんど石といってもいいです。
なので、水をあげた時に流れ出す心配もありませんし、底に穴が開いていない鉢植えにも使用できます。
・根腐れ防止剤
「剤」と書いてあるので薬品のように聞こえますが、内容物はゼオライトという石です。
ゼオライトは多孔質という性質があるため、サイフォンと同じ用途としても用いることができますが、そのほかにアンモニウムイオンを吸着する性質があるため、水を酸性に傾けやすい性質があります。
サラセニアやハエトリソウは弱酸性の土の方が成長しやすいため、土の中で発生したアンモニウムイオンをゼオライトに吸着させることで、土のpHを弱酸性に維持しやすくなります。
そしてゼオライト自体も土ではなく石なので、水を与えたときに流出する心配がありません。
この2つの土を使うことで、鉢植えの底に穴が開いていない物でも使用が可能になるため、ガラス瓶のような少しおしゃれな物を使用することができます。
今回はダイソーで購入したガラス瓶を使用しました。
③植え替えするハエトリソウ
今回水耕栽培を始めるハエトリソウですが、これもサラセニア同様、夏の間は外で栽培していたもので、今は寒くなってきたため、休眠状態にあります。
室内栽培に移行することで休眠から目覚めるかどうかはわかりませんが、実験してみます。
休眠状態なので、葉っぱは枯れた状態です。
触っても閉じません。
また、購入時は1株だったのですが、夏の間に2株に分裂していたようです。
大きいほうが親株ですが、上部に小さい芽が見えるため、まだまだ分裂しそうです。
そして見て分かる通り、根がとても長いのですが、細かい毛はあまり生えていません。
このことから、根から栄養を吸収することが苦手というのがわかると思います。
④植える準備
まずはガラス瓶の底にゼオライトを敷き詰めます。
底から大体1cmくらいの厚さに敷き詰めておきます。
これは、根腐れ防止剤の説明書に書かれていた方法です。
根が完全にサイフォンにうずめるようにする形で、植え付けます。
植え付けが完了したら、石から少し上まで水を入れます。
水を入れると、石と石の間に気泡が発生します。
おそらく石に開いている穴に入っていた空気だと思いますが、この石が多孔質だということがわかります。
ハエトリソウとサラセニアはもともと湿地帯に生えていた植物なので、水に浸った状態でも大丈夫だとは思いますが、草体が水に浸らない程度に水を捨てて完了です。
グロウボックス内に設置して、試し撮りしてみました。
サラセニアはわかりやすいですが、ハエトリソウはわかりにくいですね・・・
ですが、とりあえずこの状態で撮影していき、変化を確認して成長しているのか、枯れてきているのかを判断します。
⑤まとめ
今回は、水耕栽培用の土を使うことにし、サラセニアに加えてハエトリソウも水耕栽培を開始しました。
今後連日撮影を行い、変化があるか確認していきます。
そしてサラセニアの種ですが、気のせいかもしれませんが、種が大きくなってきたような気がします。
芽が出るのが速いか、食虫植物の成長記録が速いか、どちらが速いかわかりませんが、もし芽がでたら今回のようなサイフォンを利用した水耕栽培に移行したいと思います。