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本当にその機能必要? サムスンの外付けSSDをT7ではなくT5を買う理由

こんにちは!

Thinkです(Twitterアカウント👉https://twitter.com/Think_blog_2019)

今回は、サムスン製の外付けSSD Tシリーズについて、記事を書きました。

購入を検討されている方は、是非参考にしていただければと思います。

①サムスンの外付けSSD Tシリーズとは?

半導体の大手、サムスンが発売しているSSDで以下の特徴があります

✅名刺サイズで(厚さは1cmくらい)、携帯性が良い。

✅データ転送速度が500MB/s以上。

✅モーターのような駆動パーツが無い&金属筐体なので衝撃耐性が高い。

SSDが普及する前に使われていた外付けポータブルHDDは、中にデータ記録用の円盤が入っているので、どうしても重くなり、衝撃耐性も高くありませんでした。

そして何よりもデータ転送速度が遅いため、大量のデータをすぐに移動するのには向いていませんでした。

SSDの普及、低価格化と共にサムスンから発売された外付けポータブルSSDがTシリーズで、T1→T3→T5→T7シリーズとバージョンアップしてきました。

この記事を書いている2020年01月時点ではT7シリーズが最新モデルで、旧モデルのT5と併売されています。

今回の記事は、T7ではなくT5を購入するべき理由を書いています。

②T5シリーズとT7シリーズの違い

T5からT7へのバージョンアップに伴い、以下の変更がありました。

✅最大転送速度:540MB/s→1050MB/s

✅サイズ:57.3(縦)×74(横)×10.5mm(厚さ)→57(縦)×85(横)×8mm(厚さ)

✅重さ:51g→58g

✅セキュリティ:パスワード→パスワード、指紋認証(T7 Touch)

転送速度が向上し、サイズが小さくなりました。

重さがふえていますが、1円玉7枚分なので特に問題は無いでしょう。

また、セキュリティ機能も向上しており、指紋認証搭載モデルも追加されました。

このように全体的に性能・機能が向上しているので一見すると「買うならT7では?」と考えてしまいます。

ですが、価格が違います。

Amazonでそれぞれの最大容量2TBモデルの価格を比較してみると

T5→30283円

T7→40384円

T7 Touch→49980円

このようにT5よりも1万円以上の高額です。

時期によって価格が変動しますので、最新の価格を確認していたければと思います。

👇T5の商品リンク

👇T7の商品リンク

👇T7 Touchの商品リンク

③T5シリーズを選ぶ理由

ここからが本題です。

上記のように価格差が1万円以上あります。

もちろん、T5シリーズよりも性能・機能が向上しているので価格差が出るのは当然の事です。

さてここでもう一度T7の性能を見てみましょう。

転送速度

最大転送速度が1050MB/sに向上しましたが、この性能を出し切るには条件があります。

パソコンに搭載している記憶装置の書き込みスピードが1050MB/s以上(もちろんUSB端子の転送速度が1050MB/s以上)ないと、本来の性能が発揮できません。

例えば、SSDからパソコンにデータを送るときに、SSDは1050MB/sでデータを送り出しても、受取側のパソコンの記録スピードが100MB/sだと、遅い方にスピードを合わせますので、SSDのデータ送り出しも100MB/sになります。

つまり、パソコン側が足を引っ張っていることになります。

パソコンに搭載する記憶装置はHDDやSSDがありますが、HDDだと早くても300MB/s程度。SSDでもSATA接続のものは500MB/s程度しか転送速度が出ません。

足を引っ張らないようにするためには、パソコンの記憶装置がSSDで、接続(転送)方法が1000MB/sを超えるNVMEやPCIeの必要があります。

大容量のデータを記録するときに使う記憶装置は、この記事を執筆してい時点ではHDDやSATA接続SSDが主流なので、この外付けSSDからパソコンにデータを転送するときは、本来の転送速度が発揮できない可能性があります。

セキュリティ

これはT7 Touchの話になります。

新たに指紋認証が搭載されたことでセキュリティレベルが上がった・・・

と見えるかもしれませんが、実際はあまり変わっていません。

というのも、パスワードを知らなくてもが指があればを解除できてしまいますので、寝てる間に指を使われる可能性もあります。

パスワードであれば、 本人の頭の中だけですので、推測されなければ問題ありません。

④まとめ

以上の事から、T7を購入しても本来の性能を発揮できない可能性があります。

価格差を考えると、T5シリーズで不自由なく使えます。

T7シリーズの購入を検討している方は、特に転送速度が自分の用途に合致しているかをよく考えたうえで、判断するようにしてください。

T7シリーズが全くダメというわけではなく、あくまでも旧モデルも併売している環境で考えた時に、価格差分の利点があるかどうかを考えた結果になります。

また、セキュリティの部分ですが、指紋認証を使わなければいいだけの話なので気になる方は考慮していただければと思います。

今後T5シリーズが終息し、併売環境が無くなったときはT7を購入することで全く問題ありません。