こんにちは!
Thinkです。
前の記事で、ドロソフィルムが発芽したことと、これまで成長の様子をYoutubeに投稿してきましたが、夏が近づくにつれて本気を出し始めましたので記事にしました。
今回の記事は虫の画像があり、説明も生々しい部分がありますので、苦手な方はご注意ください。
↓ドロソフィルムの発芽記事
①そもそもドロソフィルムを育て始めた目的
ドロソフィルムは食虫植物の一種で、虫を粘液でとらえて消化する「粘着式」の食虫植物です。
同じ捕虫方法を持っている食虫植物は、他にモウセンゴケやムシトリスミレが該当します。
その中でドロソフィルムを選んだ理由は
✅大型になる
✅寒さに強い
の2点です。
ドロソフィルムは一般的に高さ1m、葉っぱの長さ20cmほどまで成長すると言われています。
もちろん、育てる環境によって変わってきますが、同じ粘着式の食虫植物のモウセンゴケが高さ10cm、葉っぱの長さが5cmくらいなので、以下にドロソフィルムが大型なのがわかると思います。
(モウセンゴケでも大型種はありますが、こちらは寒さに弱いです)
そして本題に入りますが、ドロソフィルムを育て始めた目的は、「夏の虫を捕まえてもらう」のが目的です。
夏になると、虫が沢山発生しますが、夜の窓際は大量の虫が明かりにつられて寄ってきます。
窓の外だけならまだいいですが、中に入ってくる虫も多くなるため窓際で虫をドロソフィルムに取ってもらおうという魂胆です。
②ドロソフィルムが捕まえる虫の大きさ
ドロソフィルムは粘着式の食虫植物の中でも粘着力が強い部類になります。
植物自体が大型なのも相まって、アブやハチまで捕獲できます。
また、鱗粉を持っている蛾や蝶も捕獲できます。
さすがにカブトムシのような大型で力が強い虫は無理ですが、夏の厄介な虫のほとんどを捕まえることができます。
③今のドロソフィルムの大きさ
ドロソフィルムを植えているポッドですが、直径25cmあります。
ドロソフィルムはポッドのほぼ中央に植えているので、葉っぱがポットの縁まで伸びている様子から12.5cmはあることになります。
種から芽生えた当初は、葉っぱが1枚ずつ伸びていく成長の仕方でしたが、今は一度に5枚の葉っぱが成長しています。
気温が25℃を超える日が増えてきたので、これから成長期に入ると思います。
④ドロソフィルムにくっついた虫の末路
ドロソフィルムの葉っぱには、水滴が沢山ついています。
この水滴が粘液で、虫をくっつける働きがあります。
虫がくっつくと以下のような変化していきます。
①虫がくっつく
②くっついた虫が暴れる
③粘液が全身に絡まり、窒息する
④葉っぱからさらに粘液が出てくる
⑤虫の体が粘液に水没する
⑥殻だけ残る
くっついた虫は、当然ですが逃げるためにもがき続けます。
この粘液の強さですが、例えばハエの足1本がくっついたとしましょう。
この状態でもう逃げれません。
どんなに羽ばたいても粘液は足を離してくれません。
そして羽ばたけば羽ばたくほど、葉っぱの他の部分にも触れますので、全身にどんどん粘液がくっついていきます。
全身に粘液がくっついてしまうと、窒息します。
そしてドロソフィルムも虫を逃さないように粘液を出し始めます。
その結果、虫が粘液に水没してしまいます。
まるで粘液の袋に包まれたような状態です。
この粘液の中には消化酵素が入っているため、虫は溶かされてドロソフィルムに吸収されてしまいます。
そして消化が終わった虫は外殻だけ残った状態になり、姿はそのままのように見えますが、中身がスカスカのミイラのような状態になります。
ハエや蛾のような虫は、消化が終わっても原形をとどめていますが、蚊のような小さな虫は、足や羽根がバラバラになってしまい、原形をとどめません。
実際に夜に明かりがついている窓際に置いているのですが、小さな虫が沢山くっつきます。
しかし、何の虫がくっついたのかは、朝には粘液まみれになっていて判断することができません。
⑤まとめ
これから成長期に入るのと、この大きさで大量の虫を捕まえている事を考えると、真夏は窓際に来た虫(特に蚊)を根こそぎ捕まえてくれるのではないかと期待しています。
他にも食虫植物が沢山ありますが、病害虫の心配をせずに大量の虫を捕まえてくれるドロソフィルムは夏の虫対策として、とても期待できる植物です。
(他の食虫植物はアブラムシや病気に悩まされたりします)
肥料が不要で日光と水さえあれば育つので栽培も楽です。
ただし雨に弱いので、雨が当たらない場所に置く必要があります。
他にも沢山食虫植物はありますので、もし興味があれば調べてみてください。
👇の本に世界中の様々な食虫植物とその栽培方法が載っています。